石油パイプラインの監視システムでは、複数のイーサネットシリアル Modbus Masterと複数のシリアル Modbusスレーブを「24/7」接続するために、Modbus Routerファームウェアを使ったDeviceMaster UPを導入していました。広範囲の温度をサポートしていること、堅牢性、Routerファームによる柔軟なModbusルーティングができるかが選定のカギになりました。原油を採掘現場から製油プラントまで運搬する際、流量計や水圧計、温度センサなどをパイプラインに余すところなく配置し、問題なく目的地まで到達することを監視しています。もしも、問題が検知された場合は、ただちに最善の措置を取り、シャットダウンや最悪の災害を防ぐことが必要です。遠隔にあるコントロールセンターにはSCADA システムが置かれており、そこからイーサネットネットワークを使い、サテライトリンクが張られています。Device Master UPは、こうしたリモートのイーサネットネットワーク上で、イーサネットとダイアルアップモデムベースのシリアル Modbus Masterとスレーブ間を同時に結んでいます。こうして、それぞれのリモートネットワーク(サブネット)は、一つの大きなネットワークを構築することができています。Modbus Routerファームを使うと、Modbusコントローラとデバイスをリアルタイムでつなぐことができますので、確実な通信を可能にしています。