大容量化に向けた検討項目
Wi-Fiに対する大容量の要求にはどのように対処すればよいでしょうか? この対処法としては、ネットワーク設計の最良手法に従うのが良いでしょう。
ここでは、大容量Wi-Fiネットワークの設計手順の例を示します。
- 1.業務上の要求を決定する
- Wi-Fiを使って解決しようとしている問題は何か。
- 2.技術的な要求を特定する
- ユーザの数、ユーザが持っているデバイスの種類と数はどのくらいか。使用するアプリの種類と使用時間はどのくらいか。
- 3.インフラへの要求を計算する
- クライアントデバイスの数とそれらの帯域幅要件と機能を基に、ネットワークの利用をサポートするために必要なアクセスポイントの数量を算出する。
- 4.事前設計をする
- アクセスポイントの正確な配置と構成、アンテナをマッピングする。建物の壁に基づいてシミュレーションしたネットワークの到達範囲、信号対雑音比、チャネル重複の計算結果を示すヒートマップを作る。
- 5.ネットワークを実装する
- 無線インフラを実装、構成し、サポートする有線インフラに接続する。
- 6.検証サイトサーベイ
- ネットワークをマッピングし、十分なWi-Fiカバレッジとパフォーマンスを確認するために、サイトサーベイツールを持って施設内を歩き回る。
- 7.メンテナンス
- ネットワークはメンテナンスが必要です。もし、上手く設計されていれば、ほんの少しのメンテナンスで済みます。逆に下手に設計されたネットワークは常にトラブルシューティングや調整が必要になります。