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製品・技術情報

産業用イーサネット

産業ネットワークシステムに不可欠なインテリジェントネットワーク管理

  • 2010.10.18

容易なネットワーク管理

容易なネットワーク管理

高度にインテグレートされたシステムが接続障害に陥ると、通常その結果として損害が拡大すると共に、その改修費用は莫大なものにつきます。そのため、イーサネットネットワークリダンダンシは、今日の産業イーサネットインフラストラクチャにとって必要不可欠なものです。ネットワーク障害の際、システムの信頼性および稼働時間を最大にするために、Moxaの産業用マネージドイーサネットスイッチがTurbo Ring、Turbo ChainおよびRSTP/STP(IEEE802.1w/D)リダンダント技術をサポートします。その結果、ネットワークは、ノンストップのオペレーションを継続することが可能となります。なお、これらのイーサネットスイッチは、柔軟なネットワーク接続のためのポートトランキングを使用できます。

  • 将来にわたり使用に耐えられるネットワーク : IPv6サポート
  • 産業オートメーションによるシームレスな通信 : Modbus/TCP、IEEE1588 PTP
  • ネットワークパフォーマンスの最適化 : QoS、VLAN、IGMP
  • スヌーピング、レート制限
  • 容易なネットワーク管理 : SNMP inform、LLDP、DHCP Option 82、Firefox互換性、SNMPv1/v2c、RMON
  • 自動E-mail警報、直感的なGUI
  • 信頼できるネットワークセキュリティ : IEEE 802.1X、HTTPS、SNMPv3、SSH、ポートロック
目次
将来も使い続けられるネットワーク
IPv6次世代ネットワークへの移行

IPv6は、利用可能なIPアドレスの数を増やすために導入されました。近い将来、IPv4アドレスが完全に枯渇するために、IPv6(128ビットIPアドレス)のサポートは、ネットワークの将来を確保するために重要となります。グローバルIPv6 Forumにより公認されたIPv6 readyを使用できる、Moxaのマネージドイーサネットスイッチは、大規模ネットワークに対する優れたアドレシングおよびセキュリティを提供するために、IPv6およびIPv4デュアルスタックサービスをサポートします。その結果、将来の投資を保護することができます。

産業オートメーションによるシームレス通信
Modbus/TCPを容易にSCADA/HMIシステムに統合

Modbus/TCPは、オートメーションおよび制御システムにダイレクト接続を提供する、国際的な産業通信プロトコルです。Moxaのマネージドイーサネットスイッチは、Modbus/TCPプロトコルを使用するSCADA/HMIシステムとの通信をサポートします。SCADA/HMIシステムは、シームレスにプロセスおよびリアルタイムデータ収集を行うことにより、産業アプリケーションを提供するマネージドイーサネットスイッチのステータスを監視することができます。

IEEE 1588 PTPによりオートメーションデバイスの時間同期を強化

精密時間プロトコル(PTP)として知られるIEEE 1588 PTPは、ネットワークを通して通信する分散システムのノードに位置するリアルタイムクロックとの同期をとるために設計されています。IEEE 1588 PTPを備えたMoxaのマネージドイーサネットスイッチは、分散されたクロックの高い精度の同期を必要とするモーションコントロールなどのアプリケーションに最適です。

効率的なネットワークパフォーマンス
QoSによりデータデターミニズムの向上

Quality of Service(QoS)は、重要なデータを一貫して予想どおりに供給することを保証する、トラフィックの優先順位能力を提供します。Moxaのマネージドイーサネットスイッチは、ネットワーク全体の一貫した分類を提供するために、IEEE 802.1p/1Qレイヤー2 CoSタグおよびレイヤー3 TOS情報を点検できます。マネージドイーサネットスイッチのQoS能力は、ミッションクリティカルアプリケーションに必要な、産業ネットワークのパフォーマンスおよびデターミニズムを向上させます。

VLANによりネットワークプランニングを容易にします

VLANは、ネットワークのどこにでも配置し、まるで同じ物理セグメントにあるかのように通信するデバイスのグループです。VLANは、従来のネットワーク設計で課された制限のある物理接続がなく、ネットワークを分割することができます。また、自動化システムは、不正アクセスから保護する必要がある敏感なデバイスを組み込むため、認証されたユーザだけがシステムにアクセスできる認証システムをセットアップすることが重要です。デバイスが異なるVLANに属すなら、お互いに通信ができませんが、求めていない不法侵入あるいはトラフィックからの特別なセキュリティと保護を提供します。VLANは、IEEE 802.1Q規格およびGVRPプロトコルをサポートしているので、全体のネットワークを通して一貫したVLAN設定を保つために、同じ共同利用できるパラメータを交換できます。

マルチキャストトラフィックをフィルタリングするIGMPスヌーピングおよびGMRP

IEEE 802.1D-1998 GMRP(GARP Multicast Registration Protocol)およびIGMPスヌーピングをサポートする、Moxaのマネージドイーサネットスイッチ(EDS-400Aを除く)は、マルチキャストトラフィックをフィルタリングする能力を提供します。その結果、必要とするトラフィックだけを、エンドのデスティネーションに送ることができます。全体的な効果として、イーサネットLANのトラフィックを減少させることになります。

帯域幅管理により予測できないネットワークステータスを防ぎます

特にデバイスの故障が起こることを考慮して、無制限の帯域幅をネットワーク上のシングルデバイスに与えてはなりません。最もよく知られた問題として、ブロードキャストストームが、間違ったトポロジーのセットアップまたはデバイスの故障に起因して発生します。Moxaのマネージドイーサネットスイッチは、ブロードキャストストームを防ぐだけでなく更に、予測できない故障を防ぐ、限られた帯域幅の完全な制御を管理者に与えるために、コンフィギュレーションできるユニキャスト/マルチキャスト/ブロードキャストパケットのingress/egressレートを防ぎます。

ネットワーク管理が容易
SNMP Informが信頼できるイベント管理を可能にします

SNMP Informは、イベント通知のアクノレッジ受信に用います。ネットワークシステムを監視するためにSNMPを使う場合、特定の重要なイベントに応じてSNMP Inform通知を送るためにこのイベントアクションを使うことができます。Moxaのマネージドイーサネットスイッチは、通知の受信を確実にするために、SNMPレスポンスを送ることをSNMPマネージャに尋ねることができます。これは、レスポンスが最初に受信されない場合、SNMP Informメッセージを数回送信することができることを意味します。

LLDPによる自動化したトポロジーの検知

Link Layer Discovery ProtocolまたはLLDP(IEEE 802.1AB)は、ネットワークデバイス、IPアドレス、システム設定情報、システム機能といった情報を、ネットワーク経由で近隣のノードに通知する、レイヤー2レベルのデータリンクレイヤープロトコルです。Moxaのマネージドイーサネットスイッチは、LLDPを完全に実行します。MoxaのMXviewネットワークマネージメントソフトウェアは、正確にネットワークトポロジーおよびアクセスデバイスからの情報を維持して、LLDP対応デバイスの検知および管理を容易にします。

DHCP Option 82は、インテリジェントにIPアドレスを割り当てます

DHCP Option82は、リレーエージェントのポート情報やMACアドレスといった、リレーエージェントの詳細な情報を挿入して、DHCPサーバに要求を送る"DHCPリレーエージェントインフォメーションオプション"について言及しています。DHCPサーバは、MACアドレステーブルにマッピングするIPアドレスと、他のアサインメント設定を割り当てるためにこの情報を使用します。Moxaのマネージドイーサネットスイッチは、DHCP Option 82をサポートし、DHCP要求のやり取りするために、DHCPリレーエージェントの役割を果たします。Moxaスイッチに接続されたデバイスを新しいデバイスにリプレースするとき、DHCPサーバはシステムのダウンタイムとメンテナンス努力を抑えるために、同じ割り当てられたIPアドレスを提供します。

SNMPv1/v2c: シンプルなネットワーク管理

SNMP(Simple Network Management Protocol)は、LANまたはイントラネットにおいて、TCIP/IPネットワーク管理に使用するUDPベースのネットワークプロトコルであり、ネットワークデバイスのための監視能力を提供します。Moxaのマネージドイーサネットスイッチは、IPネットワークを通してネットワークステータスの収集および監視を行うためにSNMPv1/v2cを使い、サポートするSNMPエージェントとしての役割を果たします。ネットワークステータスは、Moxaのネットワークマネージメントソフトウェアのように、SNMPエージェントとSNMPマネージャ間の相互のやり取りを容易に共有できます。

効率的なネットワーク監視およびプロアクティブの能力のあるRMON

Internet Engineering Task Force(IETF)規格の監視仕様であるRMON(Remote Network Monitoring)は、ネットワーク監視データを交換できる様々なネットワークエージェントおよびコンソールシステムです。RMONは、包括的なネットワーク障害の診断、プランニング、およびパフォーマンスチューニング情報を提供し、よりプロアクティブな方法でネットワークの管理を助けます。正しくコンフィギュレーションされると、問題が起こる前にRMONは情報を提供します。即ち、問題がユーザに影響を与える前に行動を取ることができることを意味します。

イベント発生に伴うリアルタイムアラームの自動警告

E-mailによる警告

異常を検知するとMoxaのマネージドイーサネットスイッチは、リアルタイムの警告メッセージをシステムマネージャに警告メールとして送ります。

スイッチのイベント ポートイベント
コールドスタート ウォームスタート リンクOn
電源On/Off 認証失敗 リンクOff
トポロジー変更 構成変更 トラフィックの過負荷

リレー出力による警報

マネージドイーサネットスイッチは、現場のエンジニアに重要な、イベントに関する通知および警報を提示するためにコンフィギュレーションできるリレー出力を提供します。レスポンスについてエンジニアは、優先度の高いメッセージに関する適切な緊急のメンテナンス手順に対処できる迅速なレスポンス処理が可能です。

重要なセンサを統合するために必要なデジタル入力(DI)

Moxaのマネージドイーサネットスイッチ(EDS-400AまたはIKSシリーズスイッチを除く)は、イーサネットスイッチの自動警報メカニズムにセンサを統合するために必要な2デジタル入力(DI)を備えています。e-mail通知により、IPネットワークに警告メッセージをリダイレクトし、実行します。

簡単なブラウザベースのコンフィギュレーションによる直感的なGUI

Moxaのマネージドイーサネットスイッチは、ネットワークを通してwebブラウザによるIEまたはFirefox、TelnetコンソールあるいはMoxaの提供するWindowsユーティリティにより容易にコンフィギュレーションできます。更に、これらのユーザフレンドリーなツールでコンフィギュレーションパラメータのバックアップおよびマネージドイーサネットスイッチのファームウェアアップデートを行うことが簡単です。

信頼性のあるネットワークのセキュリティ
シームレスに統合されたネットワークセキュリティ

セキュリティは、ミッションクリティカルなインフラストラクチャネットワーク構造を保護するための最も重要な要素の1つです。Moxaのマネージドイーサネットスイッチは、認定されたユーザのみがポートにアクセスできる制限のIEEE 802.1X(ポートベースのネットワークアクセスコントロール)をサポートします。認証は、ローカルのユーザデータベースまたは、外部のRADIUSサーバを使用します。インターラプトされる可能性のあるデータを更に保護するために、HTTPS、SSHプロトコルは、暗号化してインターネットを通し、データを転送することができます。IEEE 802.1X、HTTPS、SSH、SNMPv3、およびMACアドレスによりアクセスを制限されたポートロックにより、Moxaのマネージドスイッチは、産業ネットワークデータを保証するためにシームレスに統合されたネットワークセキュリティソリューションを提供します。