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製品・技術情報

HSPA+技術でセルラー帯域幅を最大限活用

HSPA+技術を使用する高帯域幅セルラー通信で次世代ビデオ監視への扉を開く

  • 2012.06.04
HSPA+技術でセルラー帯域幅を最大限活用
HSPA+技術がセルラーネットワーク上での高帯域幅ストリーミングを実現

HSPA+技術を使用したMoxaの次世代セルラールータおよびゲートウェイは、セルラーネットワーク上のライブのビデオストリーミングに十分な高速上り通信速度を実現します。OnCell 5004/5104-HSPAセルラールータ、そしてOnCell G3110/3150-HSPA セルラーIPゲートウェイは、GPRS、EDGE、HSDPAネットワークのビデオアップリンクで一般的に発生するフレームスキップやフリーズをなくすことができ、ラインには高品質で中断のない5.5 Mbpsのビデオストリーム配信能力があります。またHSPA+ブロードバンド標準の利点に加え、OnCell-HSPAシリーズは先行モデルと変わらぬ堅牢な設計で、最も過酷な環境に耐えられる産業グレードの耐久性を保証します。

次世代ビデオ監視への扉を開く

新しいHSPA+標準は、より高速の上り速度を追求するモバイルブロードバンドプロバイダによる最新技術です。
HSPA+は産業用デバイスに対し理論値で5.7 Mbpsのストリーム送信が可能で、モバイルデバイスからのライブビデオのストリーミングがより現実的なものとなります。これによりビデオ監視アプリケーションに全く新しい可能性の扉が開かれます。
次にそうした例についていくつかご紹介します。

パトカーのダッシュボードカメラによる録画は警察官を守り、また彼らの行動に責任を持たせることができる有効なツールとして、警察当局が以前から使用してきた方法です。そして現在、MoxaのHSPA+対応セルラーIPゲートウェイOnCell G3110-HSPAを使用すれば、録画映像を事後確認するのではなく、高品質のライブストリーム映像による監視を行うことができます。IPカメラが画像をとらえると、HSPA対応IPゲートウェイがセルラーネットワークを通じて遠隔管制センターへ映像を直接ストリーム配信します。OnCell-HSPAシリーズを使用することで、警察当局にとって現場への出動の場合を考えただけでも、これまであり得なかったような状況の把握が可能になります。

鉄道アプリケーションでは、最大限の信頼性を確保するため、冗長ワイヤレス通信チャネルが広く活用されています。上り通信速度が向上したHSPAは、こうした冗長化を実現できる非常に簡単でコスト効率の高い優れた方法です。制御室のオペレータはWLAN接続あるいは沿線ネットワークが切断された場合でも、セルラーネットワークを通じすべての車載ビデオフィードに対してライブアクセスを保つことができます。
このようなアプリケーションでは、IPカメラはMoxaのHSPA+対応セルラールータOnCell 5104-HSPAに直接接続し、そしてWLANクライアントに接続します。ネットワークデバイスは完全に別個の冗長周波数帯域を通してすべてのビデオフィードを同時送信し、既存のWLANネットワークへの十分なバックアップを提供します。

沿道監視用イーサネットCCTVの配線には多額のコストがかかるため、都市交通局ではすべての主要幹線道路に交通カメラを配備しきれないのが現状です。そこで新たなオプションとなるのがHSPA+です。HSPA+は道路の物理的な配線を不要にし、代わりに既に設置されているセルラーネットワークを使ってビデオストリームを送信します。IPカメラをMoxaのセルラーIPゲートウェイ、OnCell G3110-HSPAに直接接続するだけで、遠隔制御室は現場ロケーションからライブのビデオフィードを即座に受信することができます。更に将来にわたるコスト削減も見込めることから、こうしたステーションの数をさらに増やし、さらに遠隔地にも設置して、これまで行き届かなかった場所にまで監視の幅を広げることが可能になります。