IBS Japan

オートメーション・エンジニアになじみがある一般的なI/Oデータと違って、IPビデオストリームの組込みは、SDKドキュメント、プログラミング・コードと試行錯誤のテストを理解するため、かなり多くの時間と労力を必要とします。
この記事では、SCADAシステムにビデオストリームを組込むための先端技術を紹介します。

優れたツール ActiveX Control SDK

大多数のIPビデオデバイスは、ビデオデコーディングと、Internet Explorer関連の処理工程にActiveX Controlコンポーネントを用意しています。ActiveX Controlは、ソフトウェアコンポーネントの通信を可能にする、Microsoft COM（Component Object Model）テクノロジーを利用するOCXコンポーネントです。それはWIN32、IE Plug-in、Visual Basicをサポートするプラットホームに広く利用されているだけでなく、SCADAのようなオートメーション・システムソフトウェアの中では一般的です。従って、大多数のIPビデオデバイス業者は、他のWindowsの基本プラットホームとの統合に便利なActiveX Control SDKs（ソフトウェア構築キット）を提供します。

次に述べる節では、VPort ActiveX SDK PLUSを使って2つの一般的なSCADAシステムであるCitectとIntouchの中にIPビデオストリームを組込む方法を紹介します。

VPort ActiveX SDK PLUS 製品詳細

まずはVPort ActiveX SDK PLUSをパソコン又はSCADAソフトウェアを稼動させるサーバーにインストールしてください。

＜ 内容 ＞

■ CitectでVPort ActiveX SDK PLUSを使用する

【 1 】

ツールボックスより「ActiveXアイコン」をクリックしてください。

【 2－1 】

「ActiveX Controls」のリストより「VPortSDK Control」を選択します。

【 2－2 】

VPortSDKコンポーネントがメインスクリーンに表示されます。

【 3 】

「VPortSDKアイコン」をダブルクリックすると、右のようなウィンドウが表示されます。
「Accessタブ」→「Identification」の中のオブジェクト名を取得できます。
（右の図ではAN202）

↓

「Inputタブ」を選択し、「Down command」に必須コードを加える事によって、
メインスクリーンに新しいボタンを追加することができます。

＜例＞
_ObjectSetProperty(ObjectByName("AN202"),"ServerIP", "192.168.127.100");
_ObjectSetProperty(ObjectByName("AN202"),"VideoProtocol", 1);
_ObjectCallMethod(ObjectByName("AN202"),"Connect");

【 4 】

では、コンパイルし、動作させてみましょう。
Citectウィンドウでビデオストリームを見ることが出来ます。

■ Intouch でVPort ActiveX SDK PLUSを使用する

【 1 】

Intouch WindowMaker に新しいウィンドウを立ち上げます。

【 2 】

ツリーメニューの中の「Configure」→「Wizard/ActiveX Installation」の上で
右クリックします。

次に「Open」をクリックし、「VPortSDK Control」をインストールするための「Wizard/ActiveX Installation」ダイアログボックスの中の、
「ActiveX Control Installation」を選択します。

【 3 】

ツールバーからウィザード選択アイコンを選択します。次に「VPortSDKCtrl」をクリックします。

【 4 】

新しいボタンを追加し、「Action」のチェックボックスを選択します。
その後に「Actionボタン」をクリックします。

右の図にあるようなウィンドウが表示されるので、トップツールバーより
「Insert ActiveX Control」を選択します。

「ActiveX Control Browser」に「Method/Property」を立ち上げます。

次に、それぞれのプロパティに関係のあるパラメータをセットアップします。

【 5 】

全ステップ完了後、ファイルをセーブして動作させて見ましょう。