エンジニアはしばしば、イーサネットネットワークに大量のシリアルデバイスを接続する必要があります。しかし、このような大量のネットワーク接続の管理には、非常に時間を費やします。例えば、数百ものデバイスの間で、コンフリクトがなく適切にスレーブID/IPアドレスを割り当てることは特に困難です。
スレーブIDルーティングのサポートに加えて、MoxaのMGate 3000シリーズ Modbusプロトコルコンバータは、TCPポートまたはIPアドレスのルーティングによって各シリアルポートをセグメント化することができるという、新しい機能を備えています。物理ポートへのアクセスは、スレーブIDのコンフリクトを回避するため、LPAR(論理分割)メカニズムを使用してマッピングすることができるので、既存のデバイス管理と、ネットワークに新しいデバイスを追加することが、非常に簡単です。MoxaのMGateソリューションを使用する場合、ルーティングメカニズムは、Webベースまたはコンソールベースのユーザインターフェースのいずれかを使い、設定と管理をすることができます。
すべての産業用アプリケーションがイーサネットへ移行していることは疑う余地がありません。しかし、ネットワークエンジニアが『all-systems-go』の方向に刻々と近づく前に、いくつかの課題を克服する必要があります。最大の課題は、シリアルデバイスとSCADAホスト間の通信に、なんら障害がないことを保証することです。ソリューションの多くは市場で利用可能であり、特に秘密ではありません。当面の問題は、どのソリューションがネットワークの要件に最適にフィットするかということです。
このホワイトペーパーでは、ModbusサポートデバイスをSCADAシステムに接続する際に生じる4つの課題について紹介しています。また、色々な懸念事項に対処するため、様々なタイプのシナリオに向けたソリューションを提供します。