カテゴリ | パワー&ユーティリティ |
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製品 |
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ロケーション | 中国 |
アプリケーション | 送電線の徐氷システム監視 |
顧客のニーズ | 送電線鉄塔からのリアルタイム徐氷情報による既存の光ファイバネットワークへのワイヤレス接続性 |
中国北部の電力会社は、暴風雪による送電線の破断や鉄塔の倒壊などのトラブルを防ぐための徐氷システムのリアルタイム監視を可能にするために送電線鉄塔の頂上にカメラおよびセンサを設置することを望みました。冗長性を確保するためにデュアルワイヤレスチャネルを備えたAWK-5222は、各鉄塔にインストールされ山岳地形の高度の変化のある複数の鉄塔を通してワイヤレスによるブリッジを確立するためにマスタおよびスレーブを同時に設定(マルチパス伝搬を排除)します。2つのカメラは、各AWK-5222のイーサネットポートに接続しアンマネージドイーサネットスイッチを介して既存のファイババックボーンに接続されます。この融通性のある有線/ワイヤレス監視ソリューションは、信頼性の高いRSTPの冗長性を提供だけでなく優れた拡張性を提供します。
極寒の冬季に着氷、着雪が送電線鉄塔や架空送電線の着氷雪により送電線鉄塔の倒壊や電線の張力切れなどの多大な被害や事故を発生させ電力網に深刻な脅威を与えるので電力ユーティリティ企業にとって、この冬季の停電を防止するために寒冷地で動作する送信線鉄塔や架空送電線の氷融解システムを維持することは不可欠です。中国最大の電力会社の一つは、彼らの除氷システムを監視するためにカメラとセンサをインストールすることを考えました。当初、同社は、既存の光ファイバベースのネットワークをすべての送信鉄塔と接続することを希望しました。しかしながら送電網中のすべての送電線鉄塔は、光ファイバインターフェースを装備しているとは限りませんでした。すでに既存の光ファイバネットワーク上にある送電線鉄塔からこれらの鉄塔間に新たな光ファイバネットワークを敷設することは膨大な工事費が発生するので実現は不可能でした。この問題を解決するために電力ユーティリティ会社は、既存の光ファイバネットワークに物理的接続がなく送電線鉄塔を接続することができるMoxaのワイヤレスソリューションを要請しました。
この種のネットワークは、多くの場合にGSM/GPRS通信ソリューションを採用していますが高いデータスループットを必要とするビデオ監視にはこのようなセルラーソリューションには適していません。この代わりとしてMoxaは、IEEE802.11a/b/g通信を利用したワイヤレスソリューションを展開することにしました。また、ユーザの電力ユーティリティ会社は隣接する送電線塔に複数のクライアントデバイスをサポートする1つのアクセスポイントをインストールすることを希望しました。ただし、アクセスポイントに障害が発生した場合は、すべてのクライアントデバイスがネットワークから切断されることになります。また、山岳地帯特有のことなる高さの違いは、初期のセットアップとアンテナの位置合わせに多くの課題を提起します。幸いにもMoxaのAWK-5222産業用IEEE 802.11a/b/gデュアルワイヤレスAP/ブリッジ/クライアントの多様性は、これら両方の懸念を排除しました。AWK-5222にはアップストリームのAWK-5222マスタへのスレーブデバイスとしておよびダウンストリームのAWK-5222スレーブへのマスタデバイスとしてデバイスを同時に指定することを可能にする2つの独立したワイヤレスモジュールを備えています。このワイヤレスブリッジモードは、更にパスマルチパス伝播の可能性を除去します。また、AWK-5222は、送電線鉄塔の動作状況を監視するためのセキュリテボックス内部のカメラおよびセンサへのリンク、その他のリンクは光ファイバ接続性を備えていない送電線鉄塔に必要なアンマネージドスイッチにリンクするための2イーサネットポートを備えています。緊急のイベントの場合には、既存の光ファイバ接続を備えていないこれらの送電線鉄塔は、電力会社の送電網のすべての送電線鉄塔を接続するためのAWK-5222のRSTP冗長技術を利用することができます。このようにAWK-5222は、標準のワイヤレス冗長性を超えたレベルで信頼度を提供し送電網全体の安全性および信頼度を維持します。