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Moxa

データの完全性-Moxaのsmart I/Oによりデータを保証

  • 2016.10.03
データの完全性
産業用IoTの基本要素であるビッグデータの品質と整合性

近年、産業用Internet of Things (IIoT) アプリケーション向けのソリューション開発がますます注目されています。その中で、多くの産業にわたり、予知保全ソリューションに対して多大な労力が払われています。予知保全は、「ビッグデータから貴重なビジネス情報を抽出」とも言えます。これを実現するためには、何千ものあらゆるセンサから収集した膨大な量のデータの複雑な解析が必要です。

Moxaのスマートなデータ収集方法

自動分析結果は驚くべき結果となる場合があります。このような場合、システムエンジニアはビッグデータおよびその自動分析が正確かどうかを確認する必要があります。ビッグデータの質と整合性を確保することは容易ではありません。実際に、無数のセンサから収集する膨大なデータは、従来のレガシーデータ収集方法に多大な負荷をかけます。更に、その利便性と移動性から、IIoTアプリケーションの接続に無線技術が急激に採用されるようになる中、無線通信の安定性は重要な問題です。無線通信の懸念材料は、あらゆる無線ネットワークにて起こりえる、不可避かつ予期不可能な接続の中断であり、その結果、データの損失や高価となる重要なビジネスプロセスのシャットダウンの可能性に繋がります。Moxaのスマートなデータ収集方法は、送信されるデータ量を削減し、データの完全性を高めることに役立ちます。要するに、スマートなデータ収集はビッグデータの品質と整合性を高めることで、より正確な解析に繋げることができます。

アクティブデータ収集と自動データ完全性
アクティブデータ収集
MX-AOPC UAサーバ

過去何十年にわたり、SCADAソフトウェアの基準である「ポーリングによるデータの更新」は、サーバ・クライアント間通信の業界規格となっています。しかし、IIoT時代においては、特に何千ものセンサから価値のない大量のデータ収集によりポーリングした結果、データ格納コストとデータ分析にかかる費用および時間を考えると、従来のポーリング方式は、ビッグデータの収集には適していないことが分かります。例えば、マシンのON/OFFステータス監視のように、ポーリング間隔に比べて非常に少ない頻度でデータが発生する場合、「例外による更新」は、データストレージ量を削減することができると共に、データ分析の効率を上昇させることができます。MoxaのスマートI/Oは、例外または設定された変化の割合により、MoxaのMX-AOPC UAサーバにデジタルまたはアナログセンサデータをアクティブに更新する、Moxaの特許であるアクティブタグ機能をサポートしています。それにより、ネットワーク帯域幅を削減するだけでなく、必要とされるデータストレージ量を削減します。

自動データ完全性
MX-AOPC UAサーバ

多くのSCADAシステムは、データをリアルタイムでデータベースに保存します。しかし、SCADAソフトウェアとリモートI/Oデバイスを接続しているネットワークがオフラインになったとき、あるいはSCADAソフトウェアがクラッシュした場合、データ損失が生じます。この問題に対する一般的なソリューションは、リモートI/Oデバイスの近くにあるローカル格納デバイスにデータをバックアップすることです。しかし、SCADAソフトウェアの多くが、この種のソリューションの提供をしていないため、ローカル格納デバイスからオフラインデータログの収集や構文解析を行うためには更なるプログラミング作業を必要とします。
重要な欠点は、以下の通りです:

  • データの完全性を実現するためにサードパーティまたは企業内のソフトウェアエンジニアが更なるソフトウェアを作成する必要があります。この種のソフトウェアを開発することは費用的に高価となり、統合および維持が難しいと言われています。
  • オペレーションエンジニアは、個々のリモートI/Oデバイスのデータ損失時間の開始と終了時間を定義する必要があり、エンジニアは、データの完全性プロセスを手動でトリガする必要があります。これにより、重複データの収集やデータ損失時間を見落とす可能性を増やします。

MoxaのioLogik 2500シリーズ、MX-AOPC UA ServerおよびMX-AOPC UA Loggerを組み合わせて使用する場合、リアルタイムデータ収集、ローカルストレージデバイスへのデータバッファリングとネットワーク障害後の自動データ完全性を提供するターンキ―ソリューションを形成します。MX-AOPC UA Loggerは、リアルタイムにデータベースにMX-AOPC UA Serverからデータをインポートします。ネットワークが故障し、その後、復旧する際、ロガーは特定の ioLogik 2500デバイスのデータバッファから切断時間に一致するタイムスタンプ付データログを自動的に取得します。そして、データベースに補足データをプッシュします。

ホワイトペーパー: OPC UAソフトウェアによりIIoT SCADAシステムのビッグデータの完全性を向上
OPC UAソフトウェアによりIIoT SCADAシステムのビッグデータの完全性を向上

何千ものセンサから収集した膨大なデータは、従来のレガシーデータ収集方法に多大な負荷をかけます。さらに、その利便性と移動性から、IIoTアプリケーションの接続に無線技術が急激に採用されるようになる中、無線通信の安定性は重要な問題です。無線通信の懸念材料は、あらゆる無線ネットワークにて起こりえる、不可避かつ予期不可能な接続の中断であり、その結果、データの損失や高価となる重要なビジネスプロセスのシャットダウンの可能性に繋がります。

Moxaのスマートデータ収集方法により、送信データ量を削減し、データの完全性を確保します。スマートなデータ収集によりビッグデータの質および完全性が向上し、より精密な分析が可能となります。

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Moxa Smart I/Oについて
技術情報:Moxaのリモートオートメーションソリューション
Moxaのリモートオートメーションソリューション

Moxaは、産業用オートメーションアプリケーションの革新的なソリューションプロバイダとしてさまざまな産業用オートメーション向けI/O製品を提供しています。Moxaは、2006年に産業オートメーション市場に初めてスマートなI/O方法論を発表しました。現在、Moxaは、その革新的な技術的専門知識にてリモートI/Oの向上に努めています。Smart I/Oは、再送機能によるプッシュ機能、設定可能な制御ロジック、オールインワン設計の3つの主要な機能を提供します。Smart I/Oソリューションは、IT技術とIAの技術を併合し、オートメーション界に更なる可能性を生み出します。産業用オートメーション分野での10年を超える経験に基づくMoxaのソリューションは現在、ファクトリオートメーション、セキュリティ、テレコム、ITS、石油および天然ガス、再生可能エネルギーにおいて広く使われています。