IO-Linkとは、センサまたは産業用ロボットとの通信に使用する新しいポイント・ツー・ポイントシリアル通信プロトコルです。従来、センサのコントロールには、デバイスメーカ独自のプロトコルが使われてきました。オムロンであればEthernet IP、三菱であればCC-Linkといった具合に、工場内で使われるセンサやデバイスは別々の言語を持って話しています。
IoT化が進む中、産業業界でもインダストリアルIoTがうたわれています。GEはモータやタービンをセンサで常時監視することにより、定期メンテナンスのコストを削減し、設備の効率化を進めようとしています。ドイツでも国を挙げてIndustrie 4.0が提唱され、工場のスマート化、IoT化が世界的に進んでいます。
IO-Linkは、ヨーロッパのセンサメーカやPLCメーカを中心に、センサのプラグアンドプレイ、およびメーカ特有であったプロトコルの共通言語化を目的として開発された通信プロトコルです。従来のプロトコルとは異なり、双方向通信ですので、デバイスの設定やメンテナンスを自動化したり、PLCのプログラミングが大幅に簡易化できる、配線ケーブルのコスト削減、と言ったメリットがあります。
Comtrolは30年以上にわたり、産業用グレードのネットワークスイッチやEtherNet/IPゲートウェイを開発・製造してきました。Comtrolはいち早く、IO-Linkの重要性に目を付け、米国で唯一のテストセンターとして、さまざまなセンサやデバイスのIO-Link互換性を検証する中心的存在です。
Comtrolでは、Class 1 および Class 3 の EtherNet/IP および Modbus TCPをサポートするIO-Link ゲートウェイを発表しました。筐体はIP67グレードですので、制御盤内にも、または製造現場にも設置が可能です。