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製品・技術情報

電力給電制御センタにおけるリダンダント シリアル - イーサネット通信

ロケーション/国 中国
製品
8および16ポートRS-232C/422/485ターミナルサーバ、LANリダンダンシ
概要

電力オートメーションはT&Dと呼ばれる発電、送電、配電の3つの大きなセグメントから成り立っています。多くの電力配電システムでは、ネットワークを通じてコントロールセンターがリモートRTUからデータを収集します。各ネットワークは、PSTNでシリアルモデムを使うダイヤルアップリンクを含んでいます。これらのアプリケーションを使用する電力配電システムでは、コントロールセンターで様々なシリアルRTUを管理するため、シリアル - イーサネットソリューションが要求されます。

システムの信頼性を向上させるため、クライアントは電力配電システムに以下の仕様を必要としていました。

  • リダンダントコントロールサーバ:多くの電力配電システムでは、2つ以上のコントロールサーバが必要
  • リダンダント通信ネットワーク:互いのバックアップを行う2つのリダンダントネットワーク
  • リダンダント電源:システムのミッションクリティカルな基幹デバイスにはデュアル電源入力が必要
Moxaのソリューション

顧客からの上記のような電力配電システム要求を満たすため、MoxaのCN2600シリーズターミナルサーバが選定されました。
コントロールサーバはリモートRTUからデータを収集する際、ローカルエリアネットワーク(LAN)を通してコマンドがTCP/IPパケットフォーマットで送られ、またCN2600によって受信されます。CN2600は、モデムがPSTNを通してリモートモデムに発信するため、パケットをシリアルメッセージに変換します。そしてRTUは同じ通信ルートを使用してモデムからのコマンドを受信し、さらにデータをコントロールサーバに返送します。コントロールサーバがダウンした場合は他のサーバが立ち上がり、プライマリサーバをバックアップします。また、LANおよび電源も同様の方法でバックアップされます。

MoxaのCN2600は電力配電システムに高いリダンダンシと以下の機能を提供します。

  • DRDAS:コントロールサーバのスイッチメカニズムが稼動すると、CN2600は自動的にバックアップサーバを特定して作動します。
  • 2つの独立したMACおよびIPアドレスをもつデュアルLANカードは、異なるLANネットワークにCN2600を接続します。また、この機能を使用するため、PCホストには2枚のLANカードがインストールできなければなりません。ネットワークの1つに障害が発生すると、PCホストはリダンダントLANを介してシリアルデバイスと通信を継続することができます。
  • デュアル電源入力は、電源障害のイベントが発生した場合にもデータ損失のリスクを最小に保ちます。

現在、MoxaのCN2600シリーズターミナルサーバは、現在、中国全土にわたり数千の電力配電システムで使用されています。

何故Moxaが必要?
  • 高度なリダンダンシ
  • ソフトウェア開発の労力を削減
  • 既存のユーティリティおよびデバイスが使える費用対効果の優れたシリアル - イーサネットソリューション
  • 新しいリダンダントCOM (特許申請中)オペレーションモード(シングルコントロールサーバおよびデュアルLANによるシステム設計用) は、1つのLANの故障によりPCホストとシリアルデバイス間のデータ伝送が邪魔されることを防ぐ"スイッチングタイムゼロ"機能を含みます。