今日の多くのアプリケーションにおける最優先事項は、少ないエネルギー消費で、より多くのサービスを提供することです。このため、エネルギー管理ソフトウェアおよびSCADAシステムが広く使用されています。産業用IoT(Industrial Internet of Things)、インダストリ4.0、スマートグリッドなどといった新しいトレンドにおいては、ユーザにとって、もたらすメリットが大きいため、エネルギー効率をより重要視しています。電力計、UPS、ATS、保護リレーといったデバイスは、十分なエネルギー効率レベルを実現するために不可欠です。これらのデバイスの多くは、Modbusプロトコルをサポートしています。ここで言うModbusとは、通常、シンプルさと費用対効果に優れているため、Modbus RTUを指します。しかし、現在のインフラはイーサネットをベースとしているため、Modbus TCPも使用する必要があります。このような理由から、多くのユーザは、Modbus TCPとModbus RTU間の変換を容易におこなうことができるModbusゲートウェイを使用しています。
MGateゲートウェイのカスケード機能は、少ないイーサネットポート数、ケーブルコストの削減およびシステムセットアップ時間の低減を可能にします。さらに、シリアルリダイレクタ機能により、Modbus RTU/Modbus TCPマスタの同時運用とシリアルスレーブと同時に通信することが可能です。
MGateゲートウェイは、通常使用には透過モード、イーサネットアクセス量を減らしたい場合はエージェントモード、レイテンシを減少させるにはインテリジェントモードといったように、アプリケーションに応じてさまざまなモードに設定が可能です。これらのモードは、改修、新規、そして小規模または大規模なModbusネットワークに最適です。
MoxaのMGateゲートウェイの設定は、使いやすいWebコンソールにて、すべての設定を数分で行うことができます。追加のソフトウェアは必要ありません。オフラインでの設定を行いたい場合は、使いやすいユーザインターフェースを持つWindowsベースのユーティリティが無償にて提供されています。
すべての産業アプリケーションが今後、ますますイーサネットの方向へ移行する傾向にあることは疑いの余地がありません。しかし、すべてのシステムをイーサネット化する前にいくつかの課題を克服する必要があります。最も重要な課題は、シリアルデバイスとSCADAのホスト間の通信に断絶がないことを保証することです。市場には多くのソリューションがありますが、問題はどのソリューションがお使いのネットワーク要件に最適かという点です。
このホワイトペーパーでは、ModbusサポートデバイスをSCADAシステムへリンクする際に生じるであろう4つの課題について見ていきます。また、さまざまな状況に対応するソリューションを提供します。