製品・技術情報
コンパクトモジュラーイーサネットスイッチ
- 2011.05.23
インテリジェントネットワーク機能
ネットワークリダンダンシ、セキュリティ、パフォーマンス、マネージメントの向上
MoxaのEDS-600シリーズは、産業用ネットワークの機能の能率を向上させる多くの新しいインテリジェントネットワーク機能をサポートします。その利点は以下の通りです。
柔軟性の高い複数のリダンダントネットワークを生成するTurbo Chain
MoxaのTurbo Chainは、同一のセグメント内のユーザが設定した2つのエンド・ポートをリンクするだけで簡単に設定できます。Turbo Chainを使って再設定なしでリダンダントネットワークを無制限に拡張することができます。また、Turbo Chainは、標準的なIEEE 802.1w/D RSTPおよびSTPプロトコルに対応しているので既存のイーサネットネットワークにも問題なく統合できます。20msという高速リカバリメカニズムにより最大のネットワーク稼働時間を保証します。リングカップリング技術と比較してTurbo Chainの多能性は、接続ケーブルやイーサネットポートが少ないので設置時間、労力、費用を大幅に削減できます。 Moxaのすべてのマネージドイーサネットスイッチは、高速リカバリTurbo Chainを搭載しています。
IPv6で次世代インターネットに対応
IPv6は、利用可能なIPアドレス数を増やすために導入されました。利用できるIPv4のアドレスは、近い将来枯渇することが間違いないためにIPv6(128ビットのIPアドレス)のサポートがネットワークの将来性を確保するには必要とされます。Moxaのマネージドイーサネットスイッチは、グローバルIPv6フォーラムによりIPv6 readyとして認証されIPv6とIPv4のデュアルスタック・サービスをサポートしているので大規模ネットワークのアドレス指定とセキュリティを提供します。また、将来の投資コストを抑えることができます。
SNMP Informによる信頼性の高いイベント管理
SNMP Informは、イベント通知の受信を承認するのに使用します。SNMPを使ってネットワークシステムを監視する場合、このイベントアクションを使って特定の重要なイベントに応答するSNMP Inform通知を送信できます。Moxaのマネージドイーサネットスイッチは、SNMP応答を送信して通知が受信されたことを確認することをSNMPマネージャに通知します。若し、最初に応答が受信されない場合、SNMP Informメッセージを何度か再送信できることを意味します。ネットワークが信頼できるネットワーク管理システムを必要とする場合は、SNMP Informの使用をお勧めします。
SCADA/HMIシステムとの統合が容易なModbus/TCP
Modbus/TCPは、オートメーションシステムおよび制御システムに直接接続を提供する国際的な産業用通信プロトコルです。Moxaのマネージドイーサネットスイッチは、Modbus/TCPプロトコルを使ったSCADA/HMIシステムとの通信をサポートします。SCADA/HMIシステムは、マネージドイーサネットスイッチのステータスを監視して産業用アプリケーションのシームレスな処理とリアルタイムのデータ収集を提供できます。
時間同期を向上するIEEE 1588 PTP
PTP(Precision Time Protocol)としても知られるIEEE 1588 PTPは、ネットワークを使って通信する分散システムのノードに配置するリアルタイムクロックと同期すために設計されています。IEEE 1588 PTPに対応したMoxaのマネージドイーサネットスイッチは、分散したクロックを高精度で同期させる必要があるモーションコントロールといったアプリケーションに最適です。
LLDP : トポロジの自動発見
Link Layer Discovery ProtocolまたはLLDP(IEEE 802.1AB)は、近くのデバイスにネットワークを通じてIPアドレス、説明およびシステム能力といったデバイス情報をアドバタイズするデータリンク層のプロトコルです。Moxaのマネージドイーサネットスイッチは、LLDPにより完全に実行されます。MoxaのMXviewのようなネットワーク管理ソフトウェアは、正確なネットワークトポロジの生成およびアクセスデバイスにより使われる情報を維持するためにLLDP対応デバイスを容易に検出および管理ができます。
システムのダウンタイムを最小にするDHCP Option 82
DHCP Option 82は、"DHCPリレーエージェント情報オプション"を参照してDHCPリレーエージェントがリレーエージェントのポート情報やMACアドレスなどの詳細情報をDHCPサーバに送信する要求を挿入することを可能にします。DHCPサーバは、この情報を使ってIPアドレスおよびそのMACアドレステーブルにマップした他の設定を割り当てることができます。Moxaのマネージドイーサネットスイッチは、DHCP Option 82をサポートしておりデバイスのIPアドレスを要求するといったDHCP要求を送信するDHCPリレーエージェントの役割を果たします。Moxaのマネージドイーサネットスイッチに接続しているデバイスを新しいデバイスに交換する際にDHCPサーバは、スイッチの設定を手動で変更することなく割り当てられている同じIPアドレスを提供してシステムのダウンタイムを削減することによりコストを抑えることができます。
シームレスに統合したネットワークセキュリティ
セキュリティは、クリティカルなネットワークインフラストラクチャの構築を保護する最も重要な要素です。Moxaのイーサネットスイッチは、認証されたユーザのみがポートアクセスできるIEEE 802.1X(ポートベースネットワークアクセス管理)をサポートしています。認証は、ローカルユーザのデータベースまたは外部RADIUSサーバを使って行われます。更に、インターセプトからデータを保護するためにHTTPS、SSH、SNMPv3プロトコルによる暗号化を行いインターネット経由のデータ送信を安全に保ちます。