Moxaの、世界初のPRP/HSRラックマウントスイッチ PT-7728-PTPは、スピードが重視されるアプリケーションにおいて、高いネットワーク可用性と柔軟性のある展開を実現するために、即座のフェイルオーバーと標準のPRP/HSRおよびRSTPプロトコル間の重要な相互運用性を可能にする、24+4Gモジュラーイーサネットブリッジです。
モジュラータイプのPT-7728-PTPスイッチは、IEC 62439-3規格で定められているPRP(Parallel Redundancy Protocol) および HSR(High-availability Seamless Redundancy)プロトコルに従って、パケット損失をなくし瞬時に回復するために、4Gカッパーまたはファイバモジュールのいずれかを使用しています。
PT-7728-PTPは、レガシーデバイス および SAN(single attached nodes=単一接続されたノード)デバイスを、カッパー、ファイバ、または両方の混在を介してPRP/HSRベースのネットワークに接続することを可能にする、24+4Gモジュラー接続性を提供します。
さらに、PT-7728-PTPは、HSRベースのネットワークにRSTPリングの複数のカップリングを可能にするRSTPのグルーピング技術(特許出願中)を備えています。一組のPT-7728-PTPスイッチは、一般的なRSTPリングにおいて可能な最大40のホップよりもはるかに多い、1000以上のRSTPデバイスをHSRネットワークに移行することができます。
この、HSRとRSTPハイブリッドトポロジの移行機能は、ネットワークのパフォーマンスと信頼性を向上させるために、PRP/HSRセグメントをレガシーのRSTPベースネットワークへの追加を必要とする変電所にとって非常に有益といえます。また、PT-7728-PTPは、改修アプリケーションにおいてレガシーデバイスとネットワークインフラストラクチャの寿命を延長できると共に、ミッションクリティカルなアプリケーションのためにIEC 61850-3規格で定義されているネットワークの可用性を向上させます。
PT-7728-PTPスイッチは、UCAIugが実施した 2015年のPRP/HSR相互運用性テストで、冗長性および相互運用性機能が実証されました。PT-7728-PTPと、Moxaの PT-G503 RedBoxだけが、このテスト内で、PRP/HSRおよびRSTPネットワークセグメント間のデュアル接続を提供するデバイスでした。
PRP/HSR規格は、最もクリティカルなアプリケーションにおいて、最も優れたネットワークの可用性を定義しています。しかしながらユーザは、デバイスの複雑性、そのコストおよびネットワーク上のトラフィック負荷の増大を懸念しています。Moxaは、スピードが要求されるミッションクリティカルなアプリケーションに必要とされるネットワークインフラストラクチャの構築や改造に役立つ高ポート密度モジュラスイッチ、コンパクトDINレールRedBox、組込モジュールおよびコンピュータ管理プラットフォームを含む、あらゆる種類のPRP/HSR製品を提供することができます。
IEC 61850-3 レイヤー2 IEEE 1588v2 PTPラックマウント(PRP/HSR)イーサネットスイッチ
PT-7728-PTPスイッチは、変電所オートメーションシステム(IEC 61850-3、IEEE 1613)の要求を満たすように設計されています。PT-7728-PTPの冗長リングおよびデュアルアイソレーテッド冗長電源が通信の信頼性を向上し、配線のコストを削減します。
ミリ秒レベルが問題視されるアプリケーションにおいて、ネットワークは、ネットワークに障害が発生した際に、いかなる場合でもわずかなダウンタイムも許容することができません。IEC 62439-3規格にて瞬時回復を実施する標準を定義している一方、ユーザは、デバイスの複雑性、それに要するコストおよびネットワーク上のトラフィック負荷の増大を懸念しています。
MoxaのPT-7728-PTP PRP/HSRスイッチは、IEC 62439-3規格で定められた、PRP(*1) および HSR(*2) プロトコルに従って、より高いネットワークの可用性を実行するためのパケット損失ゼロと瞬時回復を実現する目的で設計されています。
*1) Parallel Redundancy Protocol
*2) High-availability Seamless Redundancy