導入事例

製造業

冷蔵倉庫のワイヤレスネットワークを通してシームレスなビデオストリーミング

アプリケーション 自動倉庫システム
ロケーション 日本

概要

日本の著名な冷蔵倉庫会社は、倉庫業務の円滑な運営を確保するために、自動倉庫システム(AS/RS)の24時間365日の監視を必要としました。各AS/RSは食品や医薬品などの商品を倉庫の棚に出し入れする10組のクレーンで構成されます。高帯域幅のワイヤレスネットワークは、AS/RS内のモバイルクレーンに搭載されたIPカメラからビデオデータをコントロールセンターに連続的に伝送する必要があります。信頼性の高いワイヤレスネットワークを構築し維持するため、ネットワークデバイスは冷蔵庫の氷点下以下の温度に耐え、また、常時発生するノイズと振動の干渉を伴う環境で確実に動作する必要があります。

課題・ニーズ

  • ワイヤレスネットワーク経由でシームレスなビデオ伝送を保証する安定したWi-Fi信号
  • 冷蔵庫倉庫の氷点下以下の温度環境での安定したオペレーション
  • 倉庫内のIPカメラからコントロールセンターへの中断のないビデオデータの伝送を保証する高帯域幅ネットワーク

Moxaのソリューション

コントロールセンターにリアルタイムのビデオデータを伝送するため、AWK-3131AワイヤレスAPはAS/RSの各クレーンシステムに搭載され、システム内のすべてのワイヤレスカメラと接続されています。AWK-3131Aワイヤレスクライアントは、APからビデオデータを受信するために、各クレーンシステムの前面にあるポールに設置されています。イーサネットスイッチは、AS/RS内のワイヤレスクライアントのビデオデータをコントロールセンターに伝送します。

ワイヤレスクライアントがビデオデータをコントロールセンタに継続的に伝送できるようにするには、ワイヤレスネットワークが3つの重要な要素をサポートする必要があります。まず、ネットワーク内のAPは、過酷な産業環境でも強力なWi-Fi信号を維持できる必要があります。他のソースからのWi-Fi信号はネットワークに干渉を引き起す原因となり、Wi-Fiコネクションが不安定になる可能性があります。MoxaのAWK-3131Aワイヤレスデバイスは、Wi-Fiカバレッジを最適化する802.11n 2x2 MIMO技術をサポートするだけでなく、混雑した2.4GHzチャネルでの弱いWi-Fi信号の依存を解消する5GHzチャネルへのコネクションと気象レーダに対するDFS対応をサポートします。第2に、ワイヤレスデバイスは冷蔵倉庫の氷点下以下の極温で動作する必要があります。冷蔵倉庫の環境は、保管された商品の品質を維持するために、常に極低温に維持する必要があります。MoxaのAWK-3131Aワイヤレスデバイスは、-40℃という低温にも耐えられるため、冷蔵倉庫のアプリケーションに最適です。最後に、ワイヤレスネットワークは、高帯域幅ビデオデータの連続伝送によるビデオオーバーワイヤレスをサポートする必要があります。MoxaのAWK-3131Aは、高帯域幅のビデオ伝送に必要なデータレート・最大300 Mbpsをサポートします。

ワイヤレスネットワークを経由した、冷蔵倉庫でのシームレスなビデオストリーミングを実現する、Moxaのワイヤレスソリューション

導入の効果

  • 5 GHz DFSサポート
  • ワイドエリアを通してWi-Fiカバレッジを実現する802.11n 2x2 MIMO技術
  • -40〜75℃の動作温度範囲
  • ビデオ伝送に必要なデータレート・最大300 Mbpsサポート