技術情報
産業用ネットワークソリューション
I/Oの再コンフィギュレーションに関し手間や心配は不要
産業用アプリケーションにおいてデータは、価値があります。そして、今日わかっているように、産業用Internet of Things (IIoT)を形成している大量の生データを収集して分析することは、正に業界全体を加速します。IIoTの影響が顕著に感じられる領域の1つは、フィールドデバイスからのI/Oデータの収集です。 IIoTでは、ネットワークが収集したI/Oデータを分析のためにOT（プライベートクラウド）およびIT（パブリッククラウド）プラットフォームにプッシュすることが必要になっています。通常、モジュラリモートI/Oは、I/Oデータの取得に使用されます。残念なことに、エンジニアはフラストレーションを感じるだけでなく、日常の運用にも影響を与えるいくつかの問題点を抱えています。この記事では、これらの問題点を詳しく検討し、OTとITの両方の人々にアピールするソリューションについて説明します。
再構成は、リアリティバイツ（現実は難しい）
モジュラリモートI/Oセットアップの場合、最大の問題の1つは、異なるモジュールの組み合わせで現在のモジュールにコンフィギュレーション設定を複製することです。モジュールの1つを追加、移動、または除去した後、ModbusアドレスおよびRESTful APIを含む変更されていないモジュールのコンフィギュレーションを上位ソフトウェアに再実行する必要があります。理想的には、システム事業者は、デバイスと上位ソフトウェア間のすべての完了した設定を保持し、最小限の労力で新しく追加されたモジュールのみを構成することを望んでいます。
しかし、システム事業者にとっての現実は、異なるサイトで異なるモジュールの組み合わせを処理する場合、長時間と繰り返しの再構成が必要です。例えば、サイトA、サイトB、サイトCのモジュールの組み合わせがそれぞれAABBC、AAAABC、およびAACBBであるとします。サイトAのI / Oモジュールのコンフィギュレーション設定をサイトBおよびCの構成設定に複製することは簡単ではありません。サイトBでは、追加のモジュール（図では、Aで表されています）が追加されています。そのためSIは、新しく追加されたモジュールを構成するだけでなく、モジュールB、B、およびCを再構成する必要もあります。同じフラストレーションシナリオがサイトCにも当てはまり、モジュールが削除されて別のモジュール（この場合はC ）によりリプレースされます。ここでは、モジュールCを最初から構成し、Bとして識別された2つのモジュールを再構成する必要があります。システム事業者の悩みの種として、単一のモジュールを追加、除去、または移動するだけで、多くの追加作業が必要になります。従って、構成設定の複製で再構成を排除することで、時間と費用を大幅に削減できます。
適切なプロトコル問題
モジュラリモートI/Oは、プロトコルのサポートに関しても煩わしいものになる可能性があります。市場にある多くのモジュラリモートI/Oは、SNMPやRESTfulなどの多くのエンジニアが精通しているITプロトコルをサポートしていません。従って、モジュラリモートI/Oは、OTプロトコルのみをサポートするためエンジニアはプロジェクトを完了するためにより多くの時間と労力を費やす必要があります。1つのデバイスで複数のOTプロトコルとITプロトコルをサポートするソリューションを見つけることは、劇的な変化をもたらします。
Moxaのソリューション
MoxaのioThinx 4510は、モジュール/チャネルのユニークな名前をサポートする直観的なWebコンフィギュレーションツールと設計されています。簡単に言えば、SCADAへのModbusアドレス/RESTfulチャネル名を含む構成設定は、特定のモジュールに自動的に対応します。モジュール順序、順番の変更、追加、またはモジュールの除去を行っても、追加の再構成作業は必要ありません。新しく追加されたモジュールのみを設定する必要だけです。
更に、ioThinx 4510は、OTエンジニアのためのModbus TCP、IT エンジニアのためのSNMPおよび RESTful APIなどのいくつかの異なるプロトコルをサポートします。ioThinx 4510は、I/Oデータを取得し、これらのプロトコルのいずれかにデータを変換し、アプリケーションを容易かつ努力なしに接続できるようにします。
ioThinx4510シリーズの詳細については、こちらをご覧ください。