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2024/10/15
Moxa
Moxaの豊富なCANbusポートフォリオで、強固かつ効果的なコミュニケーションを実現
CANbusソリューションでシームレスなインテグレーションと信頼性の高いパフォーマンスを実現
最新の産業用アプリケーションには、堅牢で効果的な通信が必要とされます。MoxaのCANbus製品群は、システム全体のスムーズなインテグレーションとデータ転送を保証します。また、プロトコル変換を目的とするCANプロトコルゲートウェイ、通信距離の延長と信号品質を維持するCAN -ファイバーコンバーター、多目的な接続を実現するCANシリアルカードを提供します。これから紹介するケーススタディでは、Moxa製品が実際にどのように適用され、どのような利点を実現できるかを紹介します。これらのMoxaソリューションが顧客のCANbus通信ニーズをサポートおよび強化し、異なる産業環境で信頼性の高いパフォーマンスを実現します。
CANプロトコルゲートウェイ
船舶用統合電気推進システム
- システム要件
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- 環境問題に対処するため、最新の船舶推進システムにはバッテリーが組み込まれており、ブリッジと推進システム間にあるデバイスを制御用のPLCに接続する必要がある。
- デバイスは、J1939 (バッテリー)、インテリジェントジョイスティック (CANopen)、PLC (PROFINET) など、プロトコル変換を必要とするさまざまなプロトコルを使用している。
- 電気キャビネット内のスペースが限られているため、プロトコルゲートウェイはできる限り小型化する必要がある。
- 導入の効果
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- MGate 5123は、エンドデバイスのJ1939またはCANopenをサポートし、PLCに要求されるPROFINETに変換する柔軟性を提供します。
- コンパクトデザインで、限られた設置スペースにフィットします。
- 効率的なトラブルシューティングを実現することができるビルトインのプロトコル診断、トラフィック監視、イベントロギングにより、異種システムの統合を促進します。
シリーズ |
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ノースバンドプロトコル | Modbus TCP SNMP |
EtherNet/IP SNMP |
PROFINET SNMP |
サウスバンドプロトコル | CANopen, SAE J1939, CAN 2.0A/B※ | ||
動作温度 | 標準:-10~60℃ / ワイド:-40~75℃ |
CAN 2.0A/Bは、2024年第4四半期までにファームウェアアップデートで対応予定
CAN - ファイバーコンバーター
火災報知システム
- システム要件
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- CANbusのボーレートは通信距離により制限される。ボーレートが高いほど、通信距離は短くなる。実際のアプリケーションにおいてビル間の防火用パネルを接続する際、1Mbit/秒で最大40mではあまりにも短いため、CAN - ファイバーコンバーターを使い、距離の延長をする必要がある。
- CAN - ファイバーコンバーターのACKメカニズムは必須となる。
- 導入の効果
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- MoxaのICF-1171Iシリーズ CAN - ファイバーコンバーターを使い、最大1MbpsのCANボーレートと最大5MbpのCAN FDボーレートをサポートすることができます。シングルモードでは最大40km、マルチモードでは最大2kmを、ファイバーにより延長することが可能になります。
シリーズ |
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差別化 | 信号のアイソレーションのみ | 距離延長 |
プロトコルサポート | CAN | CAN, CAN FD |
ファイバーモード | マルチモード (最大距離 2km) |
マルチモード / シングルモード (最大距離 40 km) |
自動ボーレート機能 | ━ | ✔ |
動作温度 | 標準:0~60℃ ワイド:-40~85℃ |
標準:0~60℃ ワイド:-40~75℃ |
CANインターフェースカード
人工心肺装置システム
- システム要件
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- 医療用機器プロバイダーは、人工心肺装置の信頼性と有効性を維持するためにCANインターフェースを提供している。
- ほとんどの医療機器は、デバイスの統合とアプリケーションの開発に産業用 PCを使用しているので、モジュラー設計を必要とする。
- 医療機器のキャビネットはスペースが限られているので、設置するデバイスはできるだけ小型であることが必要とされる。
- 導入の効果
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- 機器メーカーは、MoxaのCANインターフェースカードをボックスタイプの産業用PC(IPC)システムに容易に統合できます。プロセスがユーザーフレンドリーであり、複雑な手順や広範な技術的知識を必要としません。
- MoxaはさまざまなIPC OSをサポートするドライバーの開発に取り組んでいるため、OSの種類、レガシーまたは最新のプラットフォームに関係なく、顧客がCANカードをシステムに簡単に統合することが可能です。
シリーズ |
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インターフェース | PCI Express | Universal PCI | PC/104-Plus |
プロトコル | CAN 2.0A, CAN 2.0B | ||
ボーレート | 10/20/50/125/250/500/800/1000 kbps, ユーザー定義 | ||
アイソレーション | 2kV | ||
動作温度 | 標準:0~55℃ ワイド:-40~85℃ |